車両紹介
(特急ほか)

 昼行特急

 スーパーはくと

  1994年に山陽〜山陰を短絡するバイパス線として開通した「智頭急行」線(上郡〜佐用〜智頭間)を経由して、京阪神と鳥取を結ぶ特急。神戸線内では大阪、三ノ宮、明石、姫路に停車します。

  使用されるHOT7000系は気動車ながら最高速度130km/hを誇る振り子式で、大阪〜鳥取間を約2時間半で走破。人気の高い列車です。

  なお、以前は同じ区間をキハ181系の特急「はくと」が走っていました。のちにHOT7000系が増備されたことで、「はくと」は存在しなくなりましたが、その後も全列車が「スーパー〜」を名乗っています。「スーパー」の称号を、旧式車との区別のためではなく、新型車使用の特急全てに使う方式は、その他の山陰特急にも共通しています。


非貫通タイプの先頭車
04.4.12 大久保〜魚住


こちらは貫通タイプ
02.3.11 曽根〜宝殿

 はまかぜ

  大阪と兵庫北部とを播但線経由で結びます。寝台特急「出雲」廃止により、山陰本線城崎温泉〜鳥取間に入る唯一の優等列車となってしまいました。大阪より三ノ宮、神戸、明石、姫路に停車します。

  車両はグレー調塗装のキハ181系を使用。最高速度は120km/hで、新快速より停車駅の少ない特急でありながら、神戸線区間では新快速に追い立てられ、なんとなく肩身の狭い立場です。

  非電化区間の特急車両として長年活躍してきた181系も、いまや定期では、この「はまかぜ」に使われるのみとなりました。老朽化もまま見受けられますが、グリーン車を連結し、多客時には7両(通常は4両)となるなど、かつての特急の貫禄を残す存在です。


多客時の堂々7両編成
02.5.4 大阪


移行期には国鉄カラーを含む場合もあった
04.4.12 大久保〜魚住

 寝台特急

 サンライズ出雲/瀬戸

  1998年登場の寝台特急用電車。「出雲」「瀬戸」各7両ですが岡山で分割・併合が行われ、東海道・山陽線内では計14両編成となります。寝台はすべて個室となっており、このほか指定席特急券で乗れるカーペット敷きの「ノビノビ座席」も備わっています。

  上りは姫路、三ノ宮、大阪に深夜の停車。下りは姫路のみ停車。2006年春に京都から山陰本線に入る「出雲」が廃止され、「サンライズ出雲」は東京から唯一山陰に直通する列車となりました。


「日の出」をイメージしたデザイン
98.10.11 東京

 臨時列車

 かにカニはまかぜ

  JR西日本が冬場に力を入れている「かにカニ列車」のひとつ。日帰り客向けに、朝に大阪を出て、かにの本場香住に行き、晩に帰ってくるというダイヤです。

  「はまかぜ」と同じくキハ181系を使用。独自のヘッドマークを掲げています。


終点大阪に到着した「かにカニはまかぜ」
01.1.18 大阪

 サンライズゆめ

  「サンライズ」の車両を使用して多客時に運転される寝台特急。様々な個室やノビノビ座席があるのはサンライズ出雲・瀬戸と同様。

  「出雲・瀬戸」が、阪神圏を深夜・早朝のうちに通過してしまうのに対し、「ゆめ」は下りは5〜6時台、上りが22〜23時台となり、大阪・三ノ宮・神戸・明石・姫路に停車。下りは広島行き、上りは下関始発ですが、主たるターゲットはむしろ京阪神の利用者ではないかと思われます。


早朝に姫路着。文字通り「サンライズ」
02.10.14 姫路

 ムーンライト九州 ほか

  「青春18きっぷ」シーズンを中心に、京都より九州方面へ運転される夜行快速。以前は自由席もありましたが、今は全車指定席。「シュプール号」用の特急形客車(14系)を使用。(写真は、京都方先頭に連結されていた展望車。)しかし運転日数は年々減少傾向にあり、利用者減や車両老朽化などの理由で削減が続く寝台特急共々、今後の先行きには厳しいものがあります。

  このシリーズとしてほかに、「高知」(〜高知)、「松山」(〜松山)があり、こちらは18きっぷシーズンの一時期を除いて全車グリーン車での運転となります。

  かつては、「ムーンライト山陽」(京都〜下関)、「八重垣」(〜出雲市)もありました。「山陽」は、「高知・松山」に併結され岡山で分割併合するダイヤでしたが、岡山駅の工事を理由に2005年以降設定されておらず、無期限休止のような状態となっています。


展望車は廃車となり、現在は連結されていない
05.8.29 下関


「ムーンライト九州」 現在はEF66による牽引
08.8.11 朝霧

 かつての列車

 寝台特急「なは」

  「なは」は24系客車、B寝台中心の編成で、B寝台個室(ソロ・デュエット)も組み込んでいました。2004年3月までは西鹿児島(現・鹿児島中央)まで乗り入れる唯一の寝台特急として残っていましたが、九州新幹線 新八代〜鹿児島中央間の開通に伴い、熊本止まりとなりました。

  寝台列車縮小・統合のこのご時世にあって、関西〜九州間の列車も次第に淘汰され、2005年10月に南宮崎行き「彗星」が廃止されると、それまで京都〜門司間で「彗星」と併結されていた長崎行き「あかつき」が、熊本行き「なは」と組むことになりました。(鳥栖で分割・併合。これは国鉄末期の「明星/あかつき」を彷彿させます。)

  最終的な運転区間は京都〜鳥栖(「あかつき」を分割・併合)〜熊本間。電源車+旅客車4両という、ブルートレインとしては寂しい編成でした。2008年3月14日出発分をもって、「あかつき」共々廃止。九州新幹線の全通を待たずして、関西発着の九州夜行は全廃となりました。


単独時代の「なは」は、EF65牽引だった
02.5.4 大阪


24系「なは」電源車側
03.5.4 大阪


「デュエット」のロゴ。晩年は車体の傷みが目立った
08.1.2 大阪

 寝台特急「あかつき」

  「あかつき」は関西と長崎を結ぶ寝台列車で、かつては2往復運転され、うち1往復は西鹿児島(現・鹿児島島中央)発着の「明星」と併結されていた時代もあります。86年以降は、新大阪(のち京都)〜肥前山口(分割併合)〜長崎・佐世保間1往復体制となりましたが、2000年には南宮崎発着の「彗星」と併結されるようになり、佐世保発着分は廃止されました。

  2005年10月には南宮崎行き「彗星」廃止。「あかつき」は、熊本発着の「なは」と組むことになりました。(鳥栖で分割・併合)。最終形態としては、国鉄末期の「明星+あかつき」に近い格好となりました。

  「あかつき」は、A個室、B個室、そして普通座席指定席「レガートシート」を組み混んでいました。最終的には14系客車6両編成での運転、京都〜下関間ではEF66の牽引で、神戸線内の停車駅は大阪、三ノ宮、姫路でした。

  「あかつき」も「なは」と共に、2008年3月の改正をもって廃止。ペアを組んだ相棒をことごとく失い、自らもついに役目を終えたその歴史は、まさに寝台列車退潮の過程そのものでした。


早朝の山陽線をゆく。機関車の後ろが「あかつき」のレガートシート車
07.6.2 大久保〜魚住


「なは」と「あかつき」の併記ヘッドマーク
08.1.2 大阪


「あかつき」レガートシート車
08.1.2 大阪

 寝台特急「彗星」

  関西〜大分・宮崎方面を結んでいた寝台特急。14系客車で運転。

  寝台列車統廃合の流れの中、2000年以降は長崎行き(下り準拠)「あかつき」と併結されていました。最終的な運転区間は京都〜門司(分割併合)〜南宮崎。「彗星」は2005年9月末をもって廃止。同時に「あかつき」は熊本行き「なは」と併結されるようになりました。


単独時代の「彗星」テール部
91.3.25 大阪


EF66牽引で、「あかつき」との併記ヘッドマークを掲げていた
01.1.18 三ノ宮

 急行「但馬」

  大阪から姫路を経て、播但線経由で豊岡方面を結んでいた急行。キハ58系で運転されていました。

  国鉄末期にはまだ大阪乗り入れ列車があり、キハ58系が白昼堂々と、現在の神戸線を走っていたことになります。89年に大阪乗り入れ廃止。91年3月時点での時刻表によれば、姫路〜豊岡間、姫路〜鳥取間の計2往復、自由席のみ3両編成での運転でした。96年に特急「はまかぜ」に統合される格好で廃止。それまで播但線内ノンストップだった「はまかぜ」は、以降「但馬」の停車駅を踏襲して、福崎・寺前・生野に停車するようになりました。


「優等列車用」外側線ホームに入った「但馬」
86年 三ノ宮

  2004年5月には、大阪〜豊岡間にてリバイバル運転されました。


キハ58系5両編成で運転されたリバイバル「但馬」
04.5.2 宝殿〜曽根

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